2004.06.07

環境を守るほど経済は発展する

倉坂秀史著 朝日新聞社
『環境を守るほど経済は発展する』というこの本の題に引かれた。副題は『ゴミを出さずにサービスを売る経済学』というもので、持続可能な社会を作るためにはサービスを売るということを経済の主体として考えなければ、ということらしい。モノはもう既にあふれているのだもの、確かにそういう考えに変換していかなければならないのだろう。少しぐらい古くなったからといって新品に変えるのではなく、修理して使えばいいということで、その修理というサービスを売ればよいのだ。今でもそういうのを商売にしているところはあるだろうが、そっちを主体にしていければ、ということらしい。この本はやっぱり経済学の本なのか、あんまりすらすらとは読めなかったし、よくわからないところも多かった。
 経済成長というのがすごく大事なことだと思われていて、不況ではお先真っ暗で困ってしまうというのが普通の考えのような気がするけど、経済の主体が物を売ることからサービスを売ることに重点が変わっていった時、それで経済発展というのが見込めることなのだろうかという気がする。経済成長とかの目標を頭からはずしてしまって、毎日暮らすのに必要なものだけを考えていく暮らし方を皆がすればそれで何とかなるのかも。ともかく、経済的にずっと発展しつづけていくことを大事だと考えるか、それともそんなに経済的に発展しなくてもいいから地球の上で子々孫々生き続けることが大事だと考えるか、どっちかを選択しなければならない時が来ているのではなかろうか。


2004.01.20

WEB『自然と人間』へようこそ!

WEB『自然と人間』へようこそ!

この雑誌、1月号から読むことにした。1冊400円で薄っぺらいけど中身はなかなか。
その中で印象に残ったこと。
今の時代は石油獲得戦争の時代であって、石油のコストというのは人為的に安く保たれているのだそうだ。それに対し、今でも自然エネルギーは経済的にも十分競争可能なんだそうである。できるだけ石油に頼らずに暮らしていけるのなら、その方が良いと常々思ってはいたけれども、今でももう可能なんだ!

2004.01.16

最近読んだ本

回転扉 
半村良 久しぶりに読んだ半村良さんの小説。死んだ人間が生き返ってくる話で関連を持った2つの中篇があるのは良いとして、最後がなんだかとってもしり切れトンボな感じで終わってしまった。なんだこりゃ。これで終わりかいな、という感じなのだが…。何かもう一工夫して書いて欲しかったな。

ドクター荒井のアジアスロートラベル日記 
これはお医者さんがアジアを一人旅した日記。アジアを格安旅行するコツとか旅の途中で出会った人たちとの交流とか、お医者さんとしてのNGOでの活動のこととか、なかなか面白いものでした。知り合いのご主人が書いたということで、興味が増した本。パック旅行なんかじゃなくスローな旅を勧めておられます。でも人の話を聞くのは面白いんだけど、自分ではやってみるだけの勇気は出ない。誰か旅慣れた人が一緒に行ってくれる自前の旅を少しずつしていってだんだん慣れてきたら長い旅に出てみるのも良いかもしれない。

2004.01.12

食の世界に今何がおきているか

岩波新書、中村靖彦著
「食の世界に今何がおきているか」と言う本を読んだ。健康な暮らしをしようと思えば食の問題について考えざるを得ない。ちょうど最近アメリカでのBSE牛も発見されて問題になっている時だから、タイムリーな本だったとも言える。BSEのことは他の本で書いたことがあるそうだが、この本の中でもアメリカでの様子について取材したことが書いてあった。アメリカでは出ないだろうというリスク分析をしていたにも関わらずアメリカでもBSE牛が発見されてしまった。プリオン病の怖さも、はっきりした実態がわからないことも、不安だらけだ。
狂牛病の問題だけでなく、遺伝子組み換え食品とかサプリメントのこととか知らないままでいてはいけないことがいっぱいあって、自分の食べるものには自分で責任を持つのがとても難しくなっているのだということを改めて感じたのだった。

2004.01.05

読んだ本

昨日、一昨日の二日間で3冊の本を読んだ。
マイケル・ムーアの おいブッシュ、世界を返せ!、安保徹こうすれば病気は治る 心と体の免疫学、読売新聞科学部地球と生きる「緑の科学」
あまり脈絡がなかったけどそれぞれに興味深かった。マイケル・ムーアの言っていることはちゃんとした事実に基づいているんだと思うけど、今までこういうのを知らなかった人には「え~っ?」て言う感じかもしれないなと思う。石油やエネルギーのビジネスと政治の関わりなんていうのもよくわかるし。でも陰謀説ではないから、きっとたくさんの人に受け入れられるだろう。
免疫学というのはNHKのラジオで末期がんの患者もたくさん免疫療法で回復しているというのを聞いて、興味を持った。自分が重い病気になった時もこういう治療をしてもらいたいと思った。病気になるのかというのが何となくわかった感じ。結局、ストレスの少ない、緊張と弛緩のバランスの取れた生活が一番、ということを改めて教えてくれた。
緑の科学は、今の環境問題を解決するにはやっぱり科学が必要、と思わせるいろいろな技術が紹介されていて面白かった。

2003.12.27

子供の脳が危ない

「子供の脳が危ない」(福島章著、PHP新書)という本を読んだ。内容はかなり衝撃的。殺人など重大な犯罪を犯した少年や犯罪者の脳を調べると潜在的な異常が発見されることが多く、それは胎児や乳幼児期の間に由来しており、その原因になっているのはいわゆる環境ホルモンらしいということだ。また、ADHD(注意欠陥多動性障害)も微細な脳障害の疑いが濃く、その治療も心理的、社会的な面からだけではなく薬物を適切に使う必要があるというのだ。このような脳自体の変化に加えて、幼い時からテレビやビデオで育てられた子供は言語で論理的に考えるというよりも大量のイメージ処理が優先でイメージ的・コラージュ的・直感的に考えるのだそうだ。

子供に関わるさまざまな事件がおきていろんなことが言われている中、脳自体が環境ホルモンなどによって変化しているということには思いもつかなかった感じだが、確かに社会の変化の他にもこれが大きな原因になっているのかもしれないと思った。環境ホルモンとか化学物質が人間に一体どれだけの影響を与えているのか、はっきりとした因果関係はなかなか掴めないのかもしれないが、もし関係があるのだとしたらこれからますます子供の変化は大きくなり、教育は難しくなっていくのだろう。数年前には小学校の学級崩壊が問題になっていたがそれが今では幼稚園の学級崩壊になっていると聞いたこともある。そうかといって環境ホルモンの影響から逃げることができるのだろうか。この本の著者は子供にできるだけダイオキシンを渡さないようにするためには若いうちに子供を生むのがよく、2番目の子供は最初の子供の半分の量のダイオキシン、というように、あとで生まれた子供はその前の子供の半分のダイオキシンをを母親から受け継ぐのだから女性は結婚しない人と早婚で大勢の子供を生む人に分かれるといい、なんて言うのだけれどそんなことができるだろうか。
また、先日タイム誌でアメリカのADHDなどの子供には薬を与えすぎて治療しているのではないかというのを読んだこともあって、ADHDの子供の治療について、実際にはどういう風にしたら良いのだろうということも思った。心理療法とかの治療だけではきちんと治療できない、ということをこの本の著者は言っている。薬による治療が必要な子供もきっと大勢いるのだろう。しかし、TIMEによればどの薬が合うのか、どのくらいの量が適当なのかということを見つけるにはかなりの試行錯誤が必要になることが多く、薬が有効に効くとしても使っている本人にとってはまるで別人になったような気がするらしい。一番気になるのは、治療は結局は対症療法であって、根本的な解決策は環境ホルモンをなくすことなのだろうけれどそれがなかなかできないということだ。知らず知らずのうちに人間の体はさまざまな化学物質によって侵されてしまっている。できるだけ取り入れないようにという努力をするしかないが・・・。
この本とほぼ平行して養老先生の「バカの壁」も読んだけど、その中にもキレる脳のこととか、犯罪者に限らず人間の脳を調べることは必要だ、ということが書いてあって同じようなことを言ってる、と思った。

2003.12.02

MSN ニュース

MSN ニュース
「バカの壁」をはじめ養老孟司さんの本が何冊もベストセラーになっているということで、今朝の朝日新聞にも同じ様な記事が出ていました。前からおんなじことを言ってきたのだが、編集者の方がうまくまとめてくれたのだろうと話されています。私はまだどれも読んでいないけど、バカの壁っていうこと、なんかわかるな~。